苗木城

komodiary.hatenablog.jp

岩村城攻めの続きです。

岩村城攻めの後、帰るまでに少し時間があったのでインスタ映えスポットの苗木城に行きました。

デスウォークに疲れたので写真は少なめです。

基本データ

城名 苗木城
100名城番号 142
所在地岐阜県中津川市
築城年代鎌倉時代
城郭構造 山城
天守構造 不明

苗木城は現在の岐阜県中津川市にあった山城です。

岩山の上に建ち、巨石を取り込んだ石垣が特徴のお城です。

天守の位置には懸造の展望台があり、絶景が見られるお城として近年人気が高まっているそうです。2018年には「絶景!山城ランキング」で1位に選ばれています。

苗木城は別名「赤壁城」と呼ばれていました。城壁を何度白漆喰で塗り直しても、木曽に住む龍が白を嫌っていたため剥ぎ取られてしまうという伝説が残っています。*1

デスウォーク

ちょっとこの地図を見てください。

最寄り駅の中津川駅から苗木城まで直線距離で2kmぐらいなので、徒歩40分ぐらいで着く気がしてきますよね。普通するよな?

実際には駅から歩くと5kmほどあり、片道1時間以上かかります。というかかかりました。

頭が爽やかすぎた。

土日祝日であれば、駅から資料館まで直行バスが運行されています。公共交通機関組はこの直行バスに乗ることを強くおすすめします。さもなければコウモリのようにデスウォークするようになります。

ヘビ

駅から苗木城までの道中でヘビくんが前を横切ってくれました。めっちゃビビった。

お化け岩

弁慶岩

弁慶が長刀で切ったと言い伝えられる岩です。

道中、身長を超えるような大きな岩がごろごろと転がっていてとても楽しいデスウォークでした。(白目)

城跡

日本100名城スタンプは苗木遠山資料館で押せます。続100名城 2つ目のスタンプゲットです。

資料館から山頂までは徒歩20分ぐらいです。車かバスでこればそんなにキツくない登山だと思います。

大矢倉跡

三の丸にあった三階櫓の跡です。巨大な石垣が残っています。

本丸全景

本丸部分は大岩と石垣が組み合わさった独特な形状をしています。見た目よりもコンパクトですが、大岩の威圧感に気圧されました。

二の丸跡

登山道

大櫓跡から天守までの登山道はそれほど距離はないのですが、途中にある巨石が他の城にはない独特な存在感を放ってきます。

笠置(かさぎ)矢倉

天守までの登山道の外れにある、笠置山に向かって設置された物見櫓跡です。 目の前の木曽川の左右を一望することができます。

登山道から微妙に外れた所にあるので、観光客の方も少なめです。ゆったりと絶景を楽しみたい場合はおすすめです。

目の前は崖なのでスリル満点です。 デスウォークの疲れが吹き飛びました。

天守展望台

天守のあった位置には3階の一部に相当する部分に展望台が造られています。天守の柱の穴を再利用して建設された展望台で、当時と同じく懸造構造*2になっています。

彼方まで続く木曽川の美しい風景を見ることができて、来てよかったなと感じました。 山城ランキングで選ばれるのにも納得できます。

天守台の裏側も通路になっていて通ることができます。 段差がひとつひとつ狭くて高いためとても怖かったです。

馬洗石

馬洗石は天守の南下にある巨石です。 かつて敵に攻められて水の手を切られた際に、この岩の上で米で馬を洗って水が潤沢にあると錯覚させたことから名前がついたと言われています。

まとめ

山城ランキングに選ばれるだけある絶景の山城でした。 天守展望台から見る絶景を見て、日頃の疲れが吹き飛ぶほど心が満たされました。 城にあまり興味がない方もぜひ一度訪れると良いと思います。 インスタ映え目当てでもいいぞ。

以上、いい苗木城攻めでした。

もう二度とデスウォークはしません(n回目)


この記事に記載されている長時間の無計画ウォークは非常に危険です。記事内の行為を真似したことにより事故や遭難等に巻き込まれても、コウモリは一切の責任を負いかねます。

駅からそれほど遠くない山城を攻める場合も、事前にGoogleマップで経路検索はしておいたほうがいいと思います。

*1:実際には苗木藩は財政が厳しいことで有名なので、財政的に白漆喰を維持できなかったことが理由だと言われています。物は言いようだな。

*2:懸造(かけづくり)は、京都の清水寺に代表される、崖などの上に柱と貫で床下を支える構造のことです。